久々に、何年かぶりに航空公園に下車した。目的は、所沢市民文化センター ミューズ アークホール でプラハ室内歌劇場の来日公演ロッシーニのオペラ「セヴィリアの理髪師」を鑑賞するためだ。
そういえば、初めて「セヴィリアの理髪師」を鑑賞したのも10年前、このホールだったな。確かバーデン市立劇場の来日公演だったかな。
1階の前列をオケピにしていた。歌手たちも客席から登場したり工夫がなされていた。オペラブッファはやはり楽しいものである。大いに笑った。日本語を交えたりイタリア語のアドリブを交えたり。
1階18列で鑑賞。ホール・オペラみたいな感じであった。
ロッシーニクレッシェンドを堪能した。オケやキャスト、合唱が素晴らしい。
マルティン・オタヴァ(演出)、マルティン・マージク(指揮)、プラハ室内歌劇場
この作品は、ロッシーニが24歳のときに作曲されたオペラ・ブッファである。
見事な演奏であった。アリアの演奏はもちろんのこと、レチタティーヴォの掛け合いや間合いなどブッファの醍醐味を味わった。歌声はもちろんのこと演技が素晴らしい。またアンサンブルの巧みさ。軽妙さ、しゃれっ気たっぷりのキャラクター。
音楽作りも丁寧で細やかであった。主役キャストはもちろん素晴らしいが脇役にいたるまで素晴らしい箇所であった。感心したのは、ベルタやフィオレッロの歌唱技術の高さ。
ロッシーニはアジリタが命だということに気づいた。それぞれ個性を生かした超絶技巧、装飾音、カデンツァ、見事なアジリタ表現であった。
実にコロラトゥーラ唱法はみごとであった。
ロッシーニサウンドを味わった。ロッシーニ・クレッシェンドを堪能した。まさにオペラ・ブッファだ。
男性歌手陣・男声が大健闘していた。このオペラの成功はバッソ・ブロンドやバッソ・ブッファの活躍で、昔の歌手で言うとエンツォ・ダーラやボナルド・ジャイオッティ、ニコライ・ギャウロフ、アルフレード・マリオッティ、フェルナンド・コレナ、パオロ・モンタルソロ、ブルーノ・プラティコのイタリアの伝統的ベルカント・スタイルの流れが受け継がれていて見事に表現されていた。
フィガロは小柄であった。というかまわりが長身なのだ。特にバルトロ、コンテ・アルマヴィーヴァ、ベルタetc
・1幕 コンテのアリア「Ecco ridente」はギター伴奏ではなく、チェンバロで演奏していた。これは珍しかった。
・2幕 コンテのアリア「Cessa」は通常カットであった。
細かい演出、演出、それぞれの歌手のことはネタバレの恐れがあるので
詳細はまた後日、書くとしよう。
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